IBM SPSS Conjoint

検定・集計の手法についてご紹介します。

Tool 購入意思決定要因の理解と評価

IBM SPSS Conjoint は、消費者の嗜好の理解に役立ちます。これを利用して、市場調査担当者は、競争力のある製品を効果的に設計、価格設定し、販売することができます。 消費者の意思決定プロセスをモデル化できるため、ターゲット市場において最も重要な機能と属性を備えた製品を設計できます。

SPSS Conjoint には、調査担当者に役立つ次のプロシージャーが含まれています。

  • 計画生成機能である ORTHOPLAN。 これを使用して、製品属性の組み合わせの直交配列を計画できます。
  • カードの生成と印刷。 調査の回答者は、このカードを使用して並べ替え、順位付け、代替製品の評価を行えます。
  • 調査データの分析。 これには特別に調整された回帰手法であるコンジョイント分析が使用されます。

Screenshot SPSS Conjointの画面イメージ

直交設計

直交設計の出力では、プロファイルごとに 1 つの行があり、各列に係数が表示されます。実験担当者は、脚注によって、抵抗要因になっているケースがあるとすればどのケースがそうなっているかを確認できます (相手方の被験者には分かりません)。

結果表

この表は、3 種類の選択確率モデルに基づいて、それぞれのシミュレーション・ケースが最優先のケースとして選択される確率の予測値をまとめたものです。

シミュレーション・ケース

コンジョイント分析の本当の威力は、被験者によって評価されなかった製品プロファイルの優先度を予測できるということにあります。このようなケースのことをシミュレーション・ケースといいます。直交設計のプロファイルや抵抗要因のプロファイルと一緒にシミュレーション・ケースを計画の中に組み込みます。

ユーティリティー・スコア

この表では、各係数レベルのユーティリティー・スコア (部分効用値) とそれぞれの標準誤差を確認できます。ユーティリティー値が高ければ高いほど、優先度が高くなります。

inspection 詳細情報

製品属性の組み合わせの直交配列を計画

  • 全面的な分析を実行できるだけの情報は確保しながら、質問数をできるだけ抑えます。
  • 主効果を扱った直交型の一部実施要因計画を生成します。 ORTHOPLAN は 3 つ以上の要因にも対応します。
  • 変数リスト、オプションの変数ラベル、各変数の値リスト、およびオプションの値ラベルを指定できます。
  • 目的に合わせて調整されたコンジョイント・モデルを検証するためのホールドアウト・カードを生成します。
  • 計画に必要なカード数を指定します。

カードの生成と印刷

  • PLANCARDS ユーティリティー・プロシージャーを使用して、回答者が刺激として使用するカードを生成、印刷します。
  • 要因として使用される変数と、そのラベルが結果に表示される順序を指定します。
  • リスト・ファイルの形式およびカードの書式を決定します。
  • 結果をピボット・テーブルに表示します。

調査データの分析

  • コンジョイント・プロシージャーでは、嗜好または評価データに対する通常の最小二乗法による分析を実行します。
  • PLANCARDS で生成された計画ファイルまたはユーザーがデータ・リストを使用して入力した計画ファイルを処理します。
  • 個人レベルの順位付けと評価データを処理します。
  • 個人レベルの結果と集計結果を出します。
  • 最大効用、Bradley-Terry-Luce (BTL)、およびロジットの 3 つのコンジョイント・シミュレーション手法から選択できます。